宮崎県日向市のお倉ヶ浜で採れる蛤貝(スワブテ貝)でつくられる碁石は、日向本蛤碁石(日向特産蛤碁石)と呼ばれています。 この碁石は、本蛤特有のまさ目の細かな縞目が無数に通っており、色・光沢とも素晴らしいものです。 また、手垢がつきにくい特性を持っています。最高級の品質を誇る蛤碁石は現在は『幻の碁石』と呼ばれています。 碁石は品質によって雪印・月印・花印に選別されています。 永年の経験と高度な技術を要する『手摺り』により1個1個精魂込めて碁石独特の微妙なまるみ、そして美しい輝きと洗練された気品漂う碁石に仕上げられます。 日向でつくられる碁石は、伝統的な技法とその価値が認められ、宮崎県から『伝統工芸品』に指定されています。 |
雪印 | 月印 | 花印 |
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蛤貝特有のきめ細かな縞目が通った真白い碁石で厳選された高級品ですが、わずかの数量しかできません。 | 雪印に比べ縞目のやや大まかなものや、ごく淡い色がかかっている碁石です。 | 縞目がかなり大まかなものや、薄く色がかかっている碁石です。 |